COLUMN

健康コラム

Vol-159 心肺蘇生法

2008.07.03

【心肺蘇生法】
 日本では、救急車で医療機関へ搬送される人は、年間500万人に上ります。そのうちの10万人は、呼吸も心臓も停止した状態で搬送されています。

 病気や怪我などで、呼吸や心臓が停止している場合は、一刻も早く救急処置を行うことが重要です。このような緊急事態に何の処置も行われずに10分間経過した場合、呼吸が停止した人の死亡率は約50%、心臓が停止した人では90%以上になります。
 また、たとえ死亡には至らなくても、救急処置が始められるまでの時間が長い場合には、重大な機能障害が残ることもあります。
 呼吸や心臓が停止した人の命を救い、重大な機能障害を残るのを防ぐためには、その場にいる人が、救急車を呼ぶと同時に、救急車が来るまでの間に救急処置を行う必要があります。今回の健康情報は 心肺蘇生法について、お伝えしたいと思います。


 心肺蘇生法とは……

 呼吸や心臓が停止している時に「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」や「人工呼吸」を行うことを「心肺蘇生法」といいます。胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせて行うのが原則ですが、「感染防護具(フェイスシールド)」の用意がなく、口から口へ息を吹き込む人工呼吸がためらわれる時は、人工呼吸を省略し、すぐに胸骨圧迫を行います。

心肺蘇生法は、次の(1)〜(6)の順に行い、それ以後は(5)(6)を繰り返します。

(1)反応の確認
倒れている人を発見したら「どうしました?」「大丈夫ですか?」「●●さん!」など声をかけながら、軽く肩をたたき、反応があるかどうかを確認します。

(2)助けを呼ぶ
倒れている人に反応がなければ、大声で助けを呼びます。

(3)気道の確保
意識がないと舌がのどに落ち込んで気道を塞ぐ危険があります。そのため、額を押さえ、中指と人さし指であごを上げて、のどの奥を広げ、空気を通りやすくします。
        
(4)呼吸の確認
倒れている人が正常な呼吸をしているかどうかを調べます。ポイントは、胸や腹部の動きを見る・耳で呼吸の音を聞く・ほおで吐く息を感じる、の3点です。約10秒間観察しても呼吸の状態がわからない場合は「呼吸なし」と判断します。

(5)人工呼吸
気道を確保した状態で、額を押さえた手の親指と人さし指で倒れた人の鼻をつまむ。空気が漏れないように、口を大きく開けて、倒れた人の口を覆い、1秒間息を吹き込みます。いったん口を離し、もう一度吹き込みます。

(6)胸骨圧迫
胸の中央に、片手の手のひらの付け根を置き、もう片手の手を重ねます。肘を伸ばし、手のひらの付け根に体重をかけ、胸が4〜5cm沈むほど強く押します。胸の位置が元の位置に戻ったら、再度押します。1分間に100回の速さで、絶え間なく30回連続して行います。

———救急隊に引き継ぐまで、(5)(6)を繰り返します。


 誰かが突然倒れるのに遭遇したときに、慌てず救急車が到着するまでにできることが、あります。救急処置の方法を知っている人が多いほど、多くの命を助けることができます。

 心肺蘇生法の講習会は、消防署や日本赤十字社などで開催されていますので、万一に備え、講習を受けておくことをお勧めします。

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< 文 定守 毅 >

    
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