松本 整
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COLUMN
健康コラム
怪我からの復帰(関谷俊彦の巻 その4)
2008.04.23
平成11年2月13日 観音寺競輪のA級準優勝のレースで再び落車してしまったのです。今度の怪我は前回と比べものにならない位酷いものでした。第7頚椎骨折と第3胸椎骨折を起こし脊髄損傷で下肢が両方共動かなくなってしまったのです。
"脊損"……
脊髄の神経が傷ついてしまうもので上肢や下肢の神経が駄目になってしまう為、ほとんど車椅子での生活になってしまうのです。
彼の場合も下肢が全く動かず、頭を機器で固定して寝返りも出来ず、ただ天井を見つめるだけの闘病生活が3ヶ月以上続いたのです。
"あの時は本当に辛かった
死にたいと思ったし死ねば楽になれるとばかり考えていた"
3ヶ月間、頭を固定され身動き一つ許されない生活が、どんなに辛いかを想像してみてください。
しかし、神は彼を見捨てなかったのです。
徐々にではありますが脊髄神経が回復し手足が動く様になってきたのです。
約1年間の入院で、どうにか杖をついて歩けるまで回復して退院しました。その後約1年間位、自宅で歩行訓練を続け自力で歩けると聞いた時には本当に感激しました。
脊損でこんなに良く治ったケースは珍しかったし、その間の彼の心境を考えると涙が出ました。これで彼も選手を引退して安らかな人生が送れるな と安心していました。
ところが平成14年2月の寒い朝、玄関のベルが鳴るので出てみると其処に関谷が自転車を持って立っていたのです。
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コラムの著者
寺門敬夫
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