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COLUMN
健康コラム
怪我からの復帰(関谷敏彦の巻)
2008.02.09
競輪というスポーツが、プロの中で一番危険なスポーツと言ったら、皆さんは首を傾げる事と思います。ボクシング、プロレス、アメリカンフットボールと見るからに危ないスポーツは沢山あるのに、どうして競輪? と思ってしまうでしょう。
それは競輪では、1ヶ月以上の重症を負う選手が、全選手の一割以上だという数値を知ると納得してもらえる事と思います。
30数年間、競輪学校の校医をしてきた為に、実に数多くの選手の怪我を診てきました。中野浩一選手の世界選手権V10直前の怪我も思い出に残る怪我でしたが、一番壮烈な怪我との戦いというと、どうしても関谷選手を思い出してしまうのです。
関谷選手といっても、今の人達には殆ど知られていないと思いますが、今から20年位前に日本で一番有望な新人としてスポットライトを浴びていた選手だったのです。
西日本の先行選手として中野選手や井上(茂徳)選手の前を走り、西日本一の先行選手として売り出し中でした。高松宮盃の決勝レースに勝ち上がり、続く久留米の記念レースも最終日決勝レースに勝ち上がり、正に天下無敵の絶好調な時に、悪魔が目を剥いて待っていたのです。
ここから彼の数奇な運命が始まります。
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コラムの著者
寺門敬夫
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