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COLUMN
健康コラム
「肩の痛み」:五十肩(その1)
2008.02.03
前回までは「肩こり」についてお話してきましたが、
今回は皆様がよく経験する『五十肩』についてお話します。
『五十肩』というと40歳代、50歳代になり
�いつのまにか肩が痛くなり肩の動きが悪くなる
�夜に寝ているときに腕の置き場がないくらい痛い
�寝返りを打つときに痛くて目が覚めてしまうなどの症状を
訴えることが多いかと思います。40歳以降の中年期より多く生じることより、
肩関節の周りの組織の老化現象の1つと考えられています。
一般的な『五十肩』の症状として『痛み』と『肩関節の動きの悪さ』があり、「髪をとかす」「ブラジャーの後ろのホックを外す」「電車のつり革を持つ」などの動作が困難になりますが、やがて痛みは軽くなり動きが悪い症状が残り、動かせる範囲で肩関節を動かしていくと徐々に関節の動きが回復してくる経過をたどります。
『五十肩』とは医学的には『肩関節周囲炎』といわれ、
肩関節の周りの炎症で生じるものです。
原因として……
�肩関節をスムーズに動かすためにある ボールベアリングの役割をしている「滑液包」
という液体の入った袋が 周りの組織と癒着して動きが悪くなる
�肩関節を動かす「肩関節腱板」という筋肉の集合体が 加齢的な変化で断裂してしまう
�肩関節を覆っている「関節包」という組織が癒着して 関節の動きの遊びがなくなり動か
なくなるなどがあります。
このように『五十肩』が生じる原因として「肩関節周囲の組織の癒着」で痛みや動きの悪さが生じているので癒着を改善することで痛みや動きを改善させることができます。
次回は『五十肩』に対する運動についてお話します。
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コラムの著者
寺門厚彦
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