COLUMN

健康コラム

怪我からの復帰(小嶋敬二選手のグランプリ)

2008.01.09

 今、競輪界で一番強い選手は(?)と聞かれたら、私は迷う事なく小嶋敬二選手を挙げます。

 その強い小嶋選手でさえ、怪我にはなかなか勝てなかった様です。肩甲骨の骨折をしてしまい約1ヶ月間休養してレースに復帰しました。強さは以前と変わらなかったのですが、ゴール前でタレてしまい後ろからきた選手に負けるのをテレビで見たのでは12月初旬でした。

 レースの後、自宅に遊びに来たのでグランプリはどうするのか、聞いてみました。自身はあるようですが、やはりゴール前のスタミナには少々不安を抱いていました。「初心に戻れるかい(?) 苦しいけど5日間我慢できるかい(?)」と聞いてみたら、勝つ為には何でもやるとの話なのでロシアンインターバルの話をしました。

 競輪のバンクで、3周をワンセットと考え最後の一周でバンクの1/4、2/4、3/4、4/4とダッシュをする距離を増やしていき、再び4/4、3/4、2/4、1/4と減らすというやり方です。実に苦しい練習なのですが持久力をつけるのは最高の練習法だと私は信じております。

 過去数十人の怪我の選手にアドバイスしたのですが、選手に聞いても本当に苦しい練習だそうです。その為、大部分の選手は、1〜2回でやめてしまうのですが、実はそこに落とし穴があるのです。
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寺門敬夫

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寺門敬夫

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