松本 整
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COLUMN
健康コラム
気をつけようトランス脂肪酸(1)
2007.12.31
2006年の12月ニューヨーク市内の飲食店で、水素添加に由来するトランス脂肪酸を含む食品、メニューを提供しないという報道がされ早1年になります。それよりも一足早く、2006年1月1日からアメリカ国内では、1食あたり0-5g以上のトランス脂肪酸を含む加工食品等に対し、含有量の表示を義務づけました。
2007年7月にニューヨークへ視察に行った時には、現地の食業界の中でもファーストフードのフライドポテトの味・食感が違うと、話題になっていました。
全米のスターバックスの店舗では、トランス脂肪酸を含む油脂の使用を中止して1年が経とうとしています。しかし日本では、まだまだトランス脂肪酸については話題にも上らないのが現状です。
トランス脂肪酸を多く含む食品の代表は、マーガリン、ショートニングです。これは植物油に水素を添加し融点を上げて、常温でも固まるようにしたものです。
バターは冷蔵庫から出してすぐパンに塗りにくいためです。また動物性の飽和脂肪酸ということから、植物性でなおかつパンに塗りやすいマーガリンは、便利で健康に良いと思われ長年給食にも提供されてきました。
水素添加されている油は、不飽和脂肪酸が飽和脂肪酸に似た形となり、体内での血小板凝集を抑制して、血管の拡張作用があり血流を良くして、血圧を下げる作用の生理活性物質である プロスタグランディンを作りにくくします。
日本の3大死因の、心疾患、脳血管疾患を予防する事が重要であれば、やはり食品から摂るトランス脂肪酸の量を消費者として知る必要があると思います。
「トランス脂肪酸が何にどのくらい含まれているか」を知ることは、その是非はともかく自分の健康は自分で守りたいと思う、消費者の立場からすると必要な事ではないでしょうか?
毎日知らないで、美味しいと思って食べてしまっているトランス脂肪酸は、ショートニングでフライされている食品、スナック菓子、ビスケット、ケーキ、クリーム類に多く含まれています。
次回もトランス脂肪酸に関する話題を取り上げたいと思います。
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コラムの著者
丹羽さん
健康な食生活に ついて
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