COLUMN

健康コラム

気をつけようトランス脂肪酸(2)

2008.01.21

 植物油に水素を添加し、その水素の位置がトランス型になっているのでトランス型脂肪酸といいます。
 なぜこれを問題視するのかと言いますと、過剰に摂取すると血液中の悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)が減少してしまう事に問題があります。これは冠状脈性の心疾患(狭心症・心筋梗塞)を発症させるリスクが高まるからです。

 植物油に水素を添加したマーガリンなどは、冷蔵することで固形化していますが、柔らかくすぐにパンに塗れるという、使いやすさがあります。ドーナツ、フライドチキン、ポテトをフライにするには、ショートニングを使用すると油きれが良く、カラッと揚がります。


 日頃、私たちが見ると食べたくなってしまう、ケーキ・パン・クッキー・チョコレート・アイスクリーム・スナック菓子や、ワンポーションタイプのコーヒーフレシュなどにも含まれています、知らないうちにトランス脂肪酸を摂取してしまっているのが現状です。そこで少しでもn−3系(ω3系)※1 の脂肪酸を摂取できるよう心がけたいものです。

 n−3系の脂肪を多く含む食品は、魚(まいわし・さば・さんま・きんき・はも・はまち・まぐろのトロ・すじこ・うなぎ)、えごま、亜麻仁、乾燥の大豆・いんげん豆等です。

 その中でも最近特に注目されているのは亜麻仁です。亜麻仁の種100g中に、α-リノレン酸を22-8g含みます。胡麻に似た形をしている種子で、欧米では主食となるパンに亜麻仁を多く入れて焼かれています。

 主食でn−3系の脂肪酸を摂取できる事は、見習うべきだと思います。ご飯を炊く時に亜麻仁を入れて炊くのもよいでしょう。

※1 n−3系脂肪酸(α-リノレン酸・EPA・DHA)


 ■ 亜麻仁(アマニ)の種子 ■
   
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丹羽さん

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丹羽さん

健康な食生活に ついて

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