松本 整
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COLUMN
健康コラム
怪我を根性で治そうとする者は一流にはなれない(その7)
2007.12.12
毎日行われたチーム練習のキャプテンは中野でした。
見ていると練習時間を2〜3時間で切りあげてホテルに戻ってしまうのです。“さぁ休養だー”と言って全員が室に入った後で同年代の高橋健二選手と二人きりで実戦練習にこっそり出掛けるのです。
理由を聞いたら中野は“以前先生から練習量は年齢とともに変化しなければダメだと教わったでしょう。若い俵はもっともっと練習時間を増やさなければベストコンディションに持っていけないのですよ。我々年寄りでもあれでは不足なんです。だからこれから練習に行くのです”俵に教えようかと思いましたが敢て止めました。プロの世界の厳しさを見た感じがしたのです。
V10を達成した夜、中野がトレーナーの山本君と笑顔で握手をしているのを見ました。彼は解っていたのです。“先生達の言う事を聞いてよかったー、辛かったけどね”この言葉の中に今回僕がテーマにした「怪我を根性で治そうとする者も、怪我を根性で治せない者も、一流になれない」という言葉の答えが入っている様に思えました。
でも、中野はこれだけではなかったのです。次回は補足して一流選手になる為の条件について話してみたいと思います。
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コラムの著者
寺門敬夫
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