COLUMN

健康コラム

Vol-130 ビジョントレーニング

2007.12.06

【ビジョントレーニング】

 前回、私が担当した健康情報(Vol-126)では、クラブコングのスタジオレッスンで行っている「ショートビジョン」についてお伝えしました。今回はクラブコングで行っている有償トレーニングの1つ「ビジョントレーニング」についてお伝えします。

 僕は以前にも健康情報でビジョントレーニングについて書きました。今回はビジョントレーニングの具体的な効果について何点か挙げたいと思います。

自分を知る……まずビジョントレーニングは、自分の身体を知り尽くすことから始まります。自分を取り囲む空間の中で自分がどのような体勢、立ち振る舞いをしているのか。そして、どのような体勢をとれば、どのように立ち振る舞えばよいのかを瞬時に認識しなければなりません。それには自分の身体の各パーツの深い理解が必要です。

目標物の位置を知る……目標物が何処にあるのか? 自分からどのくらい離れているのか? だいたいの距離感ではなく、目標物との距離感を正確に捉える鋭い距離感が必要です。これはスポーツにおいて特に重要な情報といえるでしょう。ボール、味方、敵、ゴールが何処にあるかを正確に把握しなければ優れたプレーはできません。

目標物が何かを知る……見た物が何なのかを正確に認識しなくてはいけません。これは目で見て網膜に焼き付いているだけではいけません。それは何なのかを脳が理解しなければなりません。

以上3点がビジョンの大きな仕事です。


 人が生活、競技において目から得る情報は、8割以上といわれています。ビジョントレーニングはこの情報収集力をUPさせるトレーニングです。目で見た物を脳で判断し、身体を動かす。目=脳=身体のパイプを太くし、瞬時の判断力を養います。競技者がパフォーマンスを上げるのにビジョントレーニングは必要不可欠です。もしも同じ肉体を持っていれば勝負は判断力で決まります。ベストの判断をするには沢山の正確な情報が必要です。

 また高齢者の転倒予防にもビジョントレーニングは役立ちます。つまずかない身体、環境づくりも重要です。しかし、つまずいても転ばないトレーニングが必要です。それはビジョントレーニングで可能です。またビジョントレーニングのレベルが上がるにつれ、つまずく機会は少なくなります。

 最近、歳をとったと感じる方、ビジョントレーニングで脳の活性化をしてみませんか?子供の集中力UPにも絶大な効果を発揮するので僕自身もこれから息子とビジョントレーニングに励みます。競技者は勿論、高齢者、子供、ビジョントレーニングで脳、身体を活性化してみませんか? 有意義な人生を送るのに必ず、素晴らしい効果を感じられると確信しています。

<文 濱崎 耕平>

追伸
 先日、生まれて30年、京都に住みだして20年以上、初めて京都タワーにのぼりました。家のベランダから京都タワーが見え、息子が「あれ何??」と聞くので「あれに、のぼれるんやぞ」と答えたら「のぼりたい!!」 息子二人を連れて京都タワーへ。既に日が落ちて京都のキレイな夜景が見えました。息子二人が360度の展望台を走り回るので東西南北がわからなくなりビジョントレーニングが必要なのではと頭をよぎりました!? 遠くに出掛けなくても、まだまだ近場に良い所があるなと感じ、“物事も、まず足元から考えなくては駄目だぁ”と感じた日でした。

 
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