松本 整 Hitoshi Matumoto official site

　前回は野菜の“ファイトケミカル”についてお話しました。
今回はその“ファイトケミカル”が抗酸化力として働くことについてお話したいと思います。

　私たちが生きるために吸っている空気の中の酸素を体内で消費する際に、活性酸素が発生しています。活性酸素は体内に侵入するウイルスを退治してくれるなど私たちの体にとって必要不可欠ですが、老化に関係し生活習慣病を初めさまざまな病気に関与すると言われています。私たちは毎日紫外線を浴び、色々なストレスを感じ、大気汚染・タバコの煙を吸い、多量の飲酒、運動・労働で疲労しています。これらも体内で活性酸素を増やす要因になっています。

　活性酸素から体を守るため活性酸素を消去する酵素があります、スーパーオキシドディスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオン過酸化水素が体内で生産できるのですが20代をピークに衰えてきます。これらを体内でより生産できるようにするために私たちは食品からビタミンC・E、ファイトケミカル（アントシアニン等）、ミネラル（セレン・亜鉛）を取る必要があります。

　◆◆多く含まれる食品◆◆

ビタミンC　　　　 ：かんきつ類（レモン）、菜の花、赤・黄ピーマン、アセロラ
ビタミンE　　　 　 ：アーモンド、ピーナッツ
アントシアニン　 ：ぶどう、ブルーベリー、黒米、なす、黒大豆、プルーン
イソフラボン　 　 ：大豆　　　
セサミノール　　 ：胡麻
スルフォラファン：ブロッコリースプラウト　
ルテイン　　　　　：ケール、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ
アリシン　　　　　 ：玉葱、葱、ニンニク、ニラ　
ルチン　　　　　　 ：そば
リコペン　　　　　 ：トマト、スイカ、グアバ　　
サポニン　　　 　 ：セージ、大豆
セレン　　　　　 　：いわし、あわび、小麦胚芽、大豆
亜鉛　　　　　　 　：玄米、ワカメ、ふすま、レバー、のり、煮干、ココア、レバー

　以上の食品から見ても分かりますように、野菜には多くの活性酸素を消去してくれる成分が含まれています。毎日彩り良く料理ができあがるとこれらの成分をしっかり取る事ができるでしょう。