松本 整
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COLUMN
健康コラム
「糖尿病について(2)」
2007.09.14
今回は、糖尿病の分類からお話して行きます。
糖尿病はインスリンというホルモンの作用不足が原因で起こります。その作用不足は主要な2つのタイプとその他のタイプ、もう一つは妊娠糖尿病に分類されます。
主要なタイプとして15歳未満に好発する小児糖尿病に代表されるインスリン依存型(旧分類)、新分類では1型糖尿病と呼びます。このタイプは、自己免疫異常を基盤にウイルス感染が引き金となりインスリン分泌細胞であるランゲスハンス島β細胞の破壊が原因とされています。
一方、今回のテーマである生活習慣に関連するのは、中高年以降に多く見られ、肥満との関連が密接な2型糖尿病で、遺伝を背景としたインスリン分泌異常(不全)とインスリン抵抗性がみられ、これが加齢並びに過食、偏食、運動不足やストレスなどをきっかけ(発症因子)として発症が加速されるとされています。
つまり遺伝的に糖尿病傾向がある人が、運動や食事が適切でない生活習慣を続けることで、インスリンの分泌が悪くなったり、インスリンの効き目が下がってきたりすることで糖尿病が発症するということです。他にも、特定遺伝子異常、膵疾患や特定の内分泌疾患が原因の場合と妊娠を契機に発見されるもの、ならびに耐糖能障害は妊娠糖尿病とされています。
この生活習慣の問題が重視され、ひとつの疾病だけを治療して行くのではなく対象者の生活習慣全体をとらえて、いかに発症を防ぐか、また予備軍と言われる人たちを減らすためにも生活習慣全体を考えるということが、メタボリックシンドロームを健診・保健指導の基準にした考え方の元となっています。
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コラムの著者
松本整
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