松本 整
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COLUMN
健康コラム
怪我を根性で治そうとする者は一流にはなれない(その2)
2007.08.17
皆さんは中野浩一という選手を覚えておりますか?
世界レベルでは最もメジャーなスポーツといわれる自転車のスプリント競技で10年間連続して世界一になったとてつもない選手でした。
日本国内ではあまり有名ではありませんが、世界レベルでは最も有名な日本のスポーツ選手の一人でした。その彼が世界選V10を達成する直前に信じられないような大怪我をし、それから立ち直ってV10を達成した時に彼をサポートした一人に私がいました。
世界選の2ヶ月前に彼は落車して左胸の肋骨を6本10ヶ所で骨折をしてしまったのです。折れた肋骨の一本が肺に突き刺さり、心臓の1cm手前で止まっておりました。肺も破れ、血胸(胸部に血が溜まること)、気胸(肺に穴が開き、肺が潰れること)を起こしており、まさに死亡する一歩手前の状態だったのです。
こんな状態で世界選を目指すなんて、どう考えても無理だと思われました。しかし彼はどうしてもチャレンジしたいと言うのです。
こうして二人三脚のチャレンジが始まったのです。
ところが当時(約15年前)どの教科書にも怪我からのリハビリに関して統一した治療法はありませんでした。“自分でやるしかない”と決め、各分野の専門家一人ひとりに問い合わせて指導を受けました。
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コラムの著者
寺門敬夫
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