「醍醐味」
2008.05.05
気がつけば、新幹線の車内で150ページ以上をいっきに読んでいた。
めまぐるしく展開する著者自身の人生。アウトサイダーにしてベンチャー企業家として大成功した著者が、多くの金言と共に自分の人生を語っている。
『成功はゴミ箱の中に』マクドナルドをフランチャイズチェーンとして世界的に成功させた起業家レイ・クロック氏の自伝である。
昨日は、千葉にある順天堂大学さくらキャンパスまで出かけ、丸一日かけて、青木純一郎元副学長と報告書と実験について打ち合わせた。そして、今日は東京・青山の骨董通りで、ランチミーティング、そして京都へ帰る途中、日頃からお世話になっている寺門敬夫先生に会いに静岡の大仁クリニックへお伺いした。
そして帰りに、三島から新幹線に乗り、すぐに読み出したのが、冒頭で紹介した書籍である。
成功・・。今の俺には、まだ遠く遙か彼方にしか感じられない言葉を追い求めて手に入れた男の人生はどのようなものだったのか? ユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏が自らのバイブルと言ってはばからないこの書籍には、何が書かれているのだろうか?
この本の、冒頭の一文に「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」というものがあった。当然ながら俺は、まだまだ未熟だ。この未熟な俺にも可能性は残っている。そして腐敗はしていないつもりである。
そしてこうも書かれていた「・・・絶対にあきらめてはならない。成功にリスクは必ずつきまとう。しかし、それこそ醍醐味である」
リスクこそ醍醐味。この価値感にはとても共感できる。
つまり、安定の中では得られないものもあると言うことである。
そして本当の安定というものなど、動いているものには無いと言える。
つまり生きている限り真の安定は手に入らない。
果たして俺たちは、このたった一度の人生をあきらめず、そして醍醐味を感じて生きていこうとしているだろうか?