「資源」
2008.01.25
先日、タイムマシンに乗って過去へ戻り、現代の日本を変えるという邦画「バブルへGO!!」をTVで見る機会があった。映画自体は大変面白いものだったが、もし本当にタイムマシンが開発されたとしたら、あなたならどうするだろうか?
「過去に戻って自分の人生の分岐点をやり直す」「勝つことが分かっているギャンッブルで大儲けする」などいろいろなことが考えられる。
誰にだって、もしあの時、違った選択をしたらどうなっていただろうか? と想える人生の瞬間はあるだろう。しかし、タイムマシンがこの世にあって、誰もが過去へ行って何か違う行動ができるようになったら、それこそ現代は収拾がつかなくなってしまうだろう。
過去へ戻って、帰ってきたけれど、暫くして、他の誰かが修正した今が、気に入らないから、また過去へ戻って修正をしてくる。その繰り返しばかりでは、一向に未来へは進めない。いや、未来は無いという状態になってしまうだろう。
誰かにとって良い現実は、誰かにとっては良くない現実であるからだ。会社の全員が社長では成り立たないように、誰にとっても最高の現実も有り得ないといえるだろう。
タイムマシンとは、もし、この世に存在したとしても、人間が決して使ってはいけない禁断のマシンであり、「パンドラの箱」となるものではないだろうか。
「簡単に消滅し、蓄積もできない。永遠に過ぎ去り決して戻らない。したがって時間は常に著しく不足する。」(P.F.ドラッカー『経営者の条件』より)
戻ることができない。
そして、増やすこともできない。
そう考えると時間というものは最も大切な資源とも言えるだろう。
はたして俺たちは、この資源を大切に使えているだろうか?