COLUMN

健康コラム

「動脈硬化の予防について」

2008.01.19

 さて、ここまでのお話で、メタボリック症候群の終着駅ともいえる動脈硬化の恐ろしさが分かってもらえたでしょうか?

 この動脈硬化は、あらゆる生活習慣と深い関係があります。動脈硬化は、メタボリック症候群でなくとも、どうしても加齢による進行も伴います。
そう考えると、年齢的に避けられない部分以上に、進行を促進する要素はできるだけ排除していきたいものです。

 では何が、動脈硬化の進行を促進するのかもう一度考えてみましょう。
まず喫煙の習慣ですね。喫煙は血管や臓器への負担も大きく、さまざまな弊害が報告されています。

 脂肪分の多い食事も血管に負担を与えます。その他、塩分、糖分の過剰な摂取なども血管への負担は大きなものとなります。
食生活の改善には常に気をつけていかなければなりませんね。

 そして肥満です。肥満は動脈硬化のみならずメタボリック症候群すべての進行を促進する危険な要因となります。現在肥満傾向の方は、まず肥満の解消を目指さなければなりません。

 肥満の予防、解消には、適切な運動習慣が食事制限とともに欠かせません。厚生労働省の「健康づくりのための運動基準」の中で生活習慣病の予防のためには継続して運動することが重要とし一週間で23エクササイズ(注1)以上の運動を勧めています。

 継続して運動をすることと食生活の見直しを行うことは、あなたに健康で充実した時間をもたらすといえるでしょう。


注1:エクササイズとは……
   身体活動の強度(メッツ)に身体活動の時間(時)をかけたものです。

メッツ(身体活動の強さの単位)= 安静時の何倍に相当するかで表す単位。
                      安静時が1メッツ、歩行が2〜3メッツとなる。


   例) 3エクササイズ = 3メッツの運動 × 1時間 = 一時間の歩行
 
種目
メッツ
ボーリング
2〜4
バレーボール
3〜6
サイクリング(ゆっくり快適)
3〜8
バドミントン
4〜9
サッカー
5〜12
ランニング(時速8km=12分/1-6km)
8〜9
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松本整

コラムの著者

松本整

メタボリック 症候群について

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