最初のコラムではメタボリックシンドロームを防ぐ脂質の取り方について
お話をいたしました。
今回は肥満が気になる皆様へ野菜を多く食事に取り入れていただきたいと思います。
医療費削減のために、国は「健康日本21」「健康増進法」「日本人の食事摂取基準」「食事バランスガイド」「食育基本法」を示し国民に自ら自分の健康を増進していくことを勧めています。
特に野菜を摂取する事を「健康日本21」の中で表現しています。
1日に野菜を350g摂りましょう、その中の120gは緑黄野菜で摂る
またフルーツは1日に200g取りましょう、と示しています。
私たちの生活の中でこれだけの野菜、と果物を摂取する事は意識しないとなかなか難しいのが現状です。
以下に示すのは日本人の世代別野菜の摂取量です。
野菜を食べると良いということはなんとなく分かるのですが、なぜ必要かを
お話していきたいと思います。
野菜の力は大きく分けると4つあります。
1-抗酸化力 2-免疫力 3-解毒力 4-酵素力 この4つの力は別々の働きではなく相互に関係があります。簡単に表現しますと
1-活性酸素を消去する
2-からだの異常を監視し、体を守る
3-からだの中でいらなくなったものを出す
4-食事からの栄養を消化、吸収、代謝するすべてに係わる
特にメタボリックシンドロームに対して考えてみると、野菜のエネルギー
(いわゆるカロリー)は低く、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素がほとんどの野菜に含まれています。これらは食事から摂った澱粉が糖に、たんぱく質がアミノ酸に、脂肪が脂肪酸になりエネルギーになる手助けをしてくれます。ビタミン、ミネラルが不足すると食べた物がエネルギーになりにくいと考えられます。
そして野菜は食物繊維が多いため過剰な糖質、脂質の吸収をおさえます。
それに加え最近は野菜の機能性を、第7の栄養素と言うようになってきました。ファイトケミカルとも言われ1つの野菜や果物に数10〜数100種類を含み、人間の健康を保つための必須成分と考えられています。
野菜が少ない食生活を続けていると4つの力が弱くなると考えられます。
次回も続けて野菜のお話をしたいと思います。