松本 整
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COLUMN
健康コラム
メタボリックって何??
2007.07.18
《今話題のメタボリックシンドロームについて分かりやすく説明して行きます。》
人生の中盤以降を自分の思い通りに生きたいと考えるならメタボリックシンドロームという言葉は、正確に理解しておかなければなりません。
メタボリックシンドロームを判断するための現在の日本の基準は、以下の通りです。
◎男性で腹囲が85cm女性で90cm-以上(立位、へそレベルで測定)
○血圧130/85mmHg以上
○中性脂肪(TG)値150mg/dl以上、
○HDLコレステロール値40mg/dl以下
○空腹時血糖値110mg/dl以上
腹囲が基準値以上で、その他に基準値を超えているものが2つ以上あればメタボリック症候群、1つだけなら予備軍と呼ばれます。
(高血圧、糖尿病、高TG値、低HDL?C血症に対する薬物治療を受けている場合はそれぞれの項目に該当する)
さて、ここで質問です。
この基準は何を発見するためのものでしょうか?
「肥満?」
「内臓脂肪型の肥満」の発見がメタボリック症候群予防の第一歩です。
しかし、それだけがメタボリックシンドローム基準策定の目的ではありません。
「え?、だって腹周りを計るじゃないか。」
と言われても肥満よりももっと恐ろしいことがこの複数の基準値には隠れているのです。
これを間違って思いこんでいると、とんでもないことがあなたに待ち受けています。
メタボリックシンドロームの人たちは、「内臓脂肪型の肥満」を背景として複数の生活習慣病に罹患しており、それらは「循環器疾患のハイリスク状態」となります。
簡単に言うと腹周りが大きくなって、血圧や血糖値またはコレステロールの状態が悪いと血管の病気になってとんでもないことになるということです。
つまり、メタボリック症候群は「循環器疾患の予防と改善」を目指して作られた基準ともいえるのです。ご存知でしたか?
もちろん、今回の腹囲測定でリンゴ型肥満を見つけることは重要なことです。しかしその先にある、メタボリック症候群の最終到着地点である「動脈硬化」の予防と改善につなげることが重要度第一の課題なのです。
何よりこれら動脈硬化が原因の心疾患、脳血管疾患は発症すれば死亡率が高く、命を取り留めたとしても重大な後遺症が残る場合が非常に多いとされている恐ろしい病気です。
つまり、一度発症してしまうと死んでしまうか、死ななくても家族を巻き込んで後遺症と戦い続けるかという非常に厳しい人生を送る可能性が待っているのです。
次回からは、そうならないために、もう少し詳しく説明して行きたいと思います。
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コラムの著者
松本整
メタボリック 症候群について
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